・肩が痛くて上がらない
・肩を回すと痛みがある
・肩が抜けたような感覚がある
・運動すると痛い
・夜寝ていると痛みが強くなる

肩の疾患は、痛む場所によって前方・上方・外側・後方に分類するとわかりやすくなります。

前方:肩峰下滑液包炎、腱板炎、腱板断裂、二頭筋長頭腱炎、プーリー損傷(前上方インピンジメント)など。
上方:関節唇損傷、肩鎖関節損傷(不全脱臼や完全脱臼)、腱板損傷など。
外側:肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)、肩峰下滑液包炎、腱板炎、腱板断裂、腋窩神経絞扼を起こす四辺形間隙症候群(QLSもしくはQSS)、リトルリーガーショルダーなど。
後方:ベンネット骨変、広背筋挫傷、ルーズショルダー、小円筋および大円筋損傷など。

解説

肩関節は骨同士の接合部が少なく、筋肉や腱そして靭帯など軟部組織が集合している関節です。
可動範囲が広い分傷めやすく、またなかなか治らない関節でもあります。
よく耳にする「五十肩」はその最たるものですが、本当はそれ以外の疾患で痛みが出ている人が多いです。

当院での取り組み

当院ではこれらの疾患を精査するために超音波画像診断装置を使って検査しています。
レントゲンやMRIではわかりにくい筋腱の損傷を動画で描出することで、
単に五十肩と言って通り一遍の治療をするのではなく、損傷部位と痛みの原因の特定に努め、
どこにどんな治療が良いのかを詳しく判断し的確に治療しています。