・足が痛くてつけない
・歩くと痛い
・走ると痛い
・かかとが痛い
・足の外側(内側)が痛い
・階段を降りるときに痛い
・足の指の付け根が痛い

足の痛みの疾患は負傷原因を怪我と筋腱軟部組織の異常に分類し、
部位別にすることである程度絞り込むことができます。

外側:怪我→足関節捻挫(前距腓靭帯、踵腓靭帯、遠位脛腓靭帯、二分靭帯損傷)、腓骨下端部骨折、足根洞症候群、慢性足関節不安定症
   筋腱軟部組織の異常→腓骨筋腱炎、腓骨筋腱亜脱臼
内側:怪我→三角靭帯損傷、脛骨下端部骨折、有痛性外脛骨
   筋腱軟部組織の異常→後脛骨筋腱
前面:怪我→衝突性外骨腫、足背靭帯損傷
   筋腱軟部組織の異常→前脛骨筋腱炎、長母趾伸筋腱炎、長趾伸筋腱炎
後面:怪我→三角骨症候群、アキレス腱断裂、シーバー病
   筋腱軟部組織の異常→アキレス腱炎
足底:怪我→踵骨骨折、踵骨部挫傷
   筋腱軟部組織の異常→足底筋膜炎
足先:怪我→趾関節捻挫、趾骨骨折、中足骨(疲労)骨折
   筋腱軟部組織の異常→外反母趾、中足指節関節炎、モートン病(足指付け根の炎症症状)

治療方法

足の治療は上記の通り負傷原因により分類して組み立てていきます。
捻挫のような怪我の場合は新鮮例か陳旧例かを鑑別するところから治療法が変わります。
一般的に怪我をした日から1か月くらいは新鮮例として治療することが可能です。
当院の治験例では受傷から最大2か月までは靭帯修復が可能でした。
しかしそれを超えると残念ながら靭帯修復は不可能となり、陳旧例として処置することになります。
周辺の筋腱軟部組織の異常による痛みの場合は、足の28個の骨が正しい位置からズレ、
普段体重がかからないところに負担がかかるので痛み出すのです。
不良動作や長時間の同姿勢、筋力不足、ケガの後遺症などがその原因と考えられます。

当院での取り組み

当院では捻挫に対してはアメリカの動的診断法に基づき損傷程度を判断し、
固定方法を決定しています。
筋腱軟部組織の異常の場合は、痛みのある場所だけをいじるのではなく、
必要に応じて膝や股関節、骨盤までも調整しながら足の痛みから一日も早い解放を目指します。