花粉症はおなかから治しましょう



 春は寒い冬から解放されてウキウキして来る季節ですが、人によってはとても憂鬱な季節でもあります。

 僕も先週の初めの連休にひどい花粉症状に見舞われました。くしゃみはもちろん、ひっきりなしに鼻をかみ、夜になると目も開けていられない状態になりました。

 

どうして花粉症が突然現れるのでしょうか。

漢方では、直接の原因である免疫の抗体反応よりも、症状の出方に注目してその原因を探っていきます。

鼻水は「肺」の病症。肺が外邪(心理面を除く肺の生理的機能を失わせる原因)に侵されると鼻づまり、鼻水、くしゃみ、のどの痒み、嗄れ声、失音など鼻やのどの症候が現れやすくなります。

また、肺は大腸の働きにも影響し、肺が侵されると便秘にもなります。実際ぼくもこの時便秘になりました。

 

先ほど、「外邪」という漢方の言葉を使いました。

普段カラダが元気なときは、この外邪を寄せ付けないように「脾」と漢方で呼ぶ消化機能が作る「衛気」が、体表から体内まで、くまなく巡って警戒してくれているとされています。

ところが、この脾が弱ると、衛気が出せなくなってしまうために一番外邪に晒されている肺が侵されてしまうわけです。ですから、「肺と脾」には密接な関係性があります。

「おなかが弱ると肺がやられる」、これが漢方の花粉症に対する基本的考え方です。

 

「衛気なんて実態がわからないものを信じるなんて」と昔の僕は思っていたのですが、最近この体表と体内を隈なく監視している物質が存在していることが明らかになっています。エンドスタチン、アンジオスタチンと言われるたんぱく質です。これらはがん細胞などにも攻撃してくれる非常にありがたい物質で、これが少なくなると体の中に炎症を引き起こす物質が発現してしまいます。

このエンドスタチンやアンジオスタチン、まさに消化吸収によって体内で生成される物質だったわけです。昔の人の叡智には本当に驚かされます。何しろ2千年以上前に書かれた漢方の生理学に出てくるわけですから。

 

仕事のし過ぎや、食べ過ぎ、飲み過ぎ、遊び過ぎ、寝過ぎ、など○○過ぎはみんな胃腸に負担をかけ、消化吸収機能を落とす原因です。僕の場合も仕事とウエイトトレーニングで動き過ぎたのかもしれません。

賢明なみなさん、胃腸を元気にする生活を目指しましょう。



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