2014年は頚の動きから

 2014年明けましておめでとうございます。
三勝はり灸接骨院の今年初めてのメルマガは、年頭に当たり、頚のお話しから始めたいと思います。
 
 よく寝違いとかで頚が回らなくなったなんてことを経験された方も多いかと思います。
またそこまで経験しなくても、「最近なんか頚の動きが悪いなあ」なんて感じていらっしゃる方は意外に若い人にも多いです。
 
 頚は7つの椎骨で形成されています。この7つの頚椎の動きをひとつひとつ調べるととっても面白いことが分かってきます。
 くびを倒して下を向いたり、逆に上を向くように伸ばしたりする動作は7つの頚椎全体が関わっているのですが、下3つの骨の関節の動きが一番大きくなっています。うえ4つが8°~13°動くのに対して下3つは16°~17°動いています。ですから下を向きにくい、上を向きにくいときは首の下のほうが動かなくなっている可能性が高いことになります。
 
 左右に倒すときはどうでしょうか。
 このとき一番動くのは真ん中の骨3つです。上の骨第1頚椎と第2頚椎の関節は横には0°とまったく動きません。3,4,5番目の骨の関節が中心になってそれぞれ10~11°動いて左右に傾くようになっています。

 くびを回す動きはどこが行っているのでしょうか。
 これはさきほど出てきた第1頚椎と第2頚椎の関節です。ここが65°左右に回転しています。これ以外の関節は背骨全体を見てもここまで動きません。せいぜい10°前後です。ですから首が回らないときは真っ先にこの関節の動きをチェックする必要があります。身体を捻る動作もこの関節が動かないととたんに動きが悪くなります。後ろを振り返るような動作をしてみてください。向きにくいほうがあったら、今度は首だけでやってみます。やはり首でも同じほうが向きにくいはずです。
 余談ですが、「腰をひねる」という言葉はありますが腰の骨はほとんど回りません。関節面が前後方向に向いてL字の構造になっているためです。そのため腰の回旋動作は側屈と合わせた動きになってしまいます。腰椎だけを純粋に回旋させるとほとんど動かないことが分かっています。

頚椎の可動域
椎間高位 屈曲-伸展 側屈 回旋
O-C1 13 8 10
C1-C2 10 0 65
C2-C3 8 10 9
C3-C4 13 11 11
C4-C5 12 11 12
C5-C6 17 8 10
C6-C7 16 7 9
C7-T1 9 4 8

 
 こうして構造を知ると、首が動かない人を見るときの助けになります。
 首が前後に倒すと痛い人は頚椎全体をみながら下のほうの動きに注意する。
 首を横に倒せない人は頚椎の真ん中の動きをよく探る。
 首がまわらない人は後頭部のすぐ下、頚椎の上の動きをしっかりみる。

 分けて考えることで首が痛くて動かない原因がはっきりしてきます。
 原因がはっきりすれば、いち早く痛みを取り除く治癒へ導く治療が出来るわけです。
 当院は背骨全体を通してこのように分析しながら診察しています。

 年も明け、気持ちの新たに今年も皆さんのお役に少しでも立てるよう自己研鑽して毎日の診療にあたりたいと思っています。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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