肩甲骨を整える

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 前回は栄養から脳とからだを整えるお話しをしました。その前は骨盤の軸を自分で整える話もお伝えしています。今日はこれにもうひとつ、上半身でからだのバランスを整えるお話をしたいと思います。
 
 背中の左右にある肩甲骨は筋肉から見るとまさにスクランブル交差点。背中の筋肉のほとんどがこの骨に向かって付いていると言っても良いくらいです。ですからこの骨を動かせば背中のほとんどの筋肉を動かすエクササイズができるわけです。実際今日ご紹介する方法をやると腰から上が万遍なくストレッチされてからだ全体から活力が沸いてきます。
 
 でははじめてみましょう。まず、このエクササイズは立って行います。肩幅に両足を広げてください。からだの前で両腕を組みます。組みますが、両肘の外側と内側を反対の手の親指と小指で押さえるように挟んでください。こうする理由は腕の力を抜けて肩甲骨周囲の筋肉のみが動くようになるからです。この運動を考案された松村卓先生はこれまでの体幹トレーニングは上肢や下肢を使ってしまって本来の目的ができていないことに注目、こうしたちょっとした工夫で上肢下肢に力が入らず体幹の筋肉を動かす方法を考案されました。この状態の両腕をゆっくり顔の前で円を描くように時計回りに10回動かします。なるべく大きく動かしてください。正面から見ると両腕の中に頭がしっかり入るように上下左右に大きく動かします。反時計回りにも10回です。はじめのうちはこれだけでもからだが温まってきます。
 続きまして、今度は平行に向いていた両足を動かします。左足先を右足先に向けて90度まわします。両足先で90度の角度を作る感じです。これが無理な人は45度でも構いません。出来るところではじめてください。そして上半身も右に向けます。この状態でさきほどの両腕のまま時計回りと反時計回りを10回づつ行います。からだが捻じれている分ストレッチされて肩を回すのがきつくなります。
 これも終わったらさらに左足をねじったまま右足を乗り越えて右足の右側に踏み込みます。さらにからだがひねられる感じです。この状態でもう一度組んだ両腕を回してください。これも10回づつです。終わったら正面を向き、今度は右足を回して先ほどと同じことを繰り返します。
 ポイントはゆっくり大きくです。そうすることで正確な動きをマスターでき、筋肉がほぐされます。
 
 僕自身がこのエクササイズを行って最初に感じたのは体幹が汗ばむほど動かされることです。今まで動いていなかった筋肉が一斉に動かされていく感じ。うちのスタッフもやってもらいましたが皆同様の感想を述べています。
 肩関節が動き出すと次に感じたのは腰の筋肉のこわばりがほぐされていくことです。
初めて数日間は一連のエクササイズを終えるとかならず腰が痛くなりました。今はもちろん楽になっていますが。
 このエクササイズは肩甲骨を取り囲む筋肉がすべて動かされるために胸の筋肉だけでなく、腰に伸びる筋肉もほぐすことになり、上半身の関節すべてがほぐされるようです。

 ちなみにこのトレーニングの前に肩関節の動きをチェックしておいて何日か行ったあとにもう一度同じ動作をチェックしてみるとその効果がよくわかります。
 ぼくは次の要領で自分の動きが変わったのを実感しました。まず、肘を身体にぴったりつけます。そのうえで「前習え」の要領で肘を90度に曲げ手先を身体の前方に伸ばします。肘を体から離さないようにしながら両手を外へ開き、その角度を記録しておきます。
これは五十肩のひとに行うテスト法で、肩関節の拘縮(動きが悪くなっている状態)の有無を確かめるものです。今現在の僕の肩は痛くはないのですが、この方法を試してみたところ、左肩が右に比べて開かないことが分かりました。
 そしてこのエクササイズを1週間ほど続けたあとにもういちど試してみたところ左右ともに前より開くようになり、左右差もほとんどなくなっていました。これまでいろんなストレッチをしてもかわらなかった開き具合が一気にかわったのでびっくりです。
 
 肩甲骨の動きがよくなると以前にもお話ししたように骨盤の動きも良くなります。つまりからだの軸を整えるためにも肩甲骨の動きを整えることが大切になるのです。
 このエクササイズを体験するとより上半身と下半身が密接に連携していることを実感させると思います。是非お試しください。

三勝はり灸接骨院HP:http://www.3show-hari9.com/


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