当院の在宅訪問治療の取り組み

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 僕がはり灸と柔道整復という仕事に携わることになったのは、ひとえに良き仲間とすばらしい指導者に恵まれたおかげです。
 鍼灸学校の入学式にたまたま隣の席に座った同級生に声を掛けたのがきっかけで、その友達の紹介で勤めることになったのが僕の恩師の接骨院でした。僕はその院長にはり灸や接骨というものを一から指導していただきました。僕が本当の意味でこの仕事をして行こうと決心したのはこの先生のところで学ばせていただいたおかげです。

 その先生の往診にもお供として付いていきました。気さくで飾らない院長は伺った先のお宅にあるものを何でも治療に利用する天才でした。患者さんの背中に鍼をしたうえから、ヘアドライヤーの温風を当てて背中を温めたり、使い古した歯ブラシを患者さんに持ってこさせ、そのブラシの部分で背骨の上を軽く叩いたり、こすってローラー鍼代わりに使ってしまうのです。
 そのうちに一人で患者さんを任されて鍼をしに行った事もあります。今思うと非常にたどたどしい鍼治療だったのですが、院長の人柄のおかげで患者さんたちも僕を育てる気持ちで治療を受けてくださっていたのだと思います。未熟な僕にいつも温かい言葉を掛けてくださったからです。

 こういう縁でこの仕事をしているものですから、僕は開業間もない頃から今現在まで往診を大切にしています。
 元気で動ける側が伺って治療をするのはごく自然なことだとも思っています。
 また、患者さんのお宅に伺うことで普段治療院では見られない患者さんの素の生活を垣間見ることも出来ます。それがすごく治療や生活指導に役立つのです。

 僕の治療院では水曜日と土曜日の午後を往診に当てています。
 患者さんからは「水曜日も(外来診療を)やってよ」ってよく言われることが多く、大変申し訳ないと思っているのですが、そういう日がないとどうしても僕が出ていけないので今のところはこの日程でやらせてもらおうと思っています。

 いま、国も在宅医療を超高齢化社会を迎えるための中核に据えようと取り組んでいます。
 既存の病院だけでは今後ベッド数が足りなくなるため、在宅で看取ることが出来る体制作りを急いでいるわけです。(病院のベッド数をいたずらに増やせないのは少子化による人口減少も目の前にあるからですが。)

 ですから今後ますます訪問診療は必要になってくると思っています。
 必要な機材が何でも揃っている治療院と違い、在宅医療はどうしても制限が多くなるのですが、そこは僕の恩師のように創意工夫で乗り越えられる問題だと思っています。
 先日も圧迫骨折後の腰の痛みを訴えていらっしゃる患者さんにお灸を使いたいとその患者さんの入所施設へ申請したところ、どうしても施設長や経営母体からも許可が下りませんでした。そこで本来骨折には使えないと思われているポータブルの治療器をダメ元で持って行って使ってみたところ、なぜかすごく効いてくれました。ちょっとしたことですが僕には新たな可能性を感じるに十分な出来事でした。こういう経験がまた日常の診療にも役立てると思います。

 接骨院に来られるみなさんには水曜日や土曜の午後に治療が受けられないのはなにかとご不便かと思いますが、その間にも僕は少しでも成長してみなさんの治療に役立てるように必ずなりますのでどうかご容赦くださいませ。

三勝はり灸接骨院HP : http://www.3show-hari9.com/



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