家のなかでのケガ


 主婦の方が、お風呂場の掃除をしているときに、ドアのふちに足の小指をぶつけてケガをされ来院されました。

 患部を見るとものすごい内出血。検査の結果骨折をしていることがわかりました。

 家のなかでも家具などにぶつけて骨折してくる患者さんは意外に多いです。

 そこで今日は骨折についてお話ししましょう。

 

 骨は縦軸の圧力に対しては非常に強く出来ています。

 ところが、ねじりの圧力には弱いのです。

 この人の骨折も折れ方を見るとねじり動作が加わった折れ方をしていました。

 こういう骨折をらせん骨折と言います。

 しかし、このタイプの骨折は骨の治り方も良く、比較的安心して良いタイプです。

 

 怖いのは横骨折という骨折線が縦軸に対して直角に入ってしまうタイプ。

 これはなかなか骨が付かない。固定方法も慎重に見極める必要があります。

 

 この二つの骨折の一番の違いは何かというと骨折面の大きさにあります。

 ねじれて折れた骨は骨と骨を合わせるのに骨折面が広く、嚙み合わせやすい。

 ところが、横に折れた骨折は接地面が小さく噛み合いにくいのです。

 

 この方が折ってしまった足の指はボーリングのピンのような形状をしています。

 その一番細いところが弱いために折れやすい。らせん骨折で本当に良かったです。

 実は1か月ほど前にやはり家のなかで同じ指を折ってきた20代の男性がいらっしゃいました。この方の骨折は横骨折。本当になかなか骨がつかず、若いにも関わらず付くまでに一か月以上かかりました。

 

 骨は折れると日常生活に著しく支障をきたします。足の指でもけっして例外ではありません。治るまでに日数もかかります。

 これから年末年始の大掃除だのなんだのと気忙しい時期、みんなで気をつけましょう。





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