最近患者さんから、出産を控えた娘さんが出産後に骨盤を締めて体型を維持したいけどどうしたらいいのかという相談を受けました。
この手の話しは女性雑誌やダイエット本などによく取り上げられています。
最近だとベルトを腰に巻いて痩せるなんてものもありました。
骨盤の関節に注目するようになってから「骨盤(左右の関節の動き)がずれる」なんて話は理解できるようになって来たのですが、いまだによく分からないのが緩むとという概念です。
二度の出産を経験した鍼灸師の女性スタッフにこの辺の事を聞いてみました。
彼女いわく、「お腹に子供を抱えているときは腹部に力を入れないように10ヶ月支えていて、そのため出産後もお腹特に下腹部の力の入れ方が分からなくなる感じがする。」そうです。
実は男性でも年齢を重ねてくると下腹部に力が入りにくくなります。腰の痛みを訴えて来院される方の多くが下腹部に力がなくなっています。早い方だと30代くらいでも診られます。
出産する場合は骨盤の底にある筋肉を緩めなければなりません。
ですから、女性も男性もある年齢を過ぎたら出産の有無を問わず、この骨盤の底の筋肉を鍛える必要があるのではないでしょうか。
僕はこのようなことから骨盤の緩みは筋肉の緩みだと今のところ解釈しています。
出産後などの骨盤の関節の動きのズレは治療してあげることが出来ますが、筋肉はご自分で鍛えてもらうしかありません。
そこでそのお嬢さんにもご紹介した自分で出来る骨盤を締める超簡単な筋トレを今日はご紹介したいと思います。(妊娠中の方はしないでくださいね、出産後のための知識にしてください。)
骨盤底筋群を鍛えるこの方法は寝ながらでも起きていても20秒ほど時間があれば出来るので一日の中でいつでも実行可能です。
基本は男性なら肛門を女性なら膣を閉めながら息をゆっくり吐きます。最初は5秒くらいで吐ききってしまうと思いますが、なるべく時間をかけたほうが効果的です。慣れてきたら15秒から20秒ほど時間をかけてください。
この時、下腹部をペチャンコにへこませます。やってみるとわかりますがこうするとものすごく下腹部に力が入ります。肛門や膣を閉めながらとそうでないときと比べてみるとその違いがよく分かります。
一日の中で何回やっていただいてもかまいません。およそ20回くらいを目安にしていただくといいかと思います。
お腹はご存知のように内臓器が収まっていますから、ここを鍛えるのは非常に大切です。内臓器を筋肉で保護することが出来るからです。
ここに脂肪が溜まりやすいのも内臓を保護しようという生体の防御機構といっていいと思います。
すぐにウエストが細くなるかどうかは別として体幹部のとくに下腹部の筋肉が付くとデトックス効果がすぐに高まります。
また、手足が暖かくなるのを実感されると思います。暑くなるこれから冷房などによる冷え性にも効果的です。
男性にとってはED対策にピッタリです。早漏で悩んでいる人も是非やってください。
僕自身はこれを始めてから肩こりや背中の張りが緩んだ気がします。
みんなで幸せになりましょう。
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