いま運動を分子レベルで解析し、筋肉内で何が起きているのかが詳しく調べ、医療に運動を積極的に取り入れて全身の機能回復を図る取り組みが始まっています。
しっかり運動をすると筋肉内でコペンハーゲンの研究者が命名したマイオカインという物質が産生されます。
これは筋肉内だけに限らず全身の細胞を活性化し、増殖、分化させ、炎症性の物質の働きを抑える作用があります。
さらに脂肪細胞の分解を促進し、肝臓に送られればそこで糖代謝を促進し、血管では内皮細胞の新生に働くことも分かってきました。
運動することで、糖尿病対策や動脈硬化の予防、メタボリックシンドロームの改善に繋がることの証明にもなっています。
このことから最近は患者さんを寝たきりにさせないために、怪我や病気、手術直前直後からしっかり運動させることで全身の機能回復を果たしている病院も出てきました。
そこではちょっと前だったら寝かしていたと思われる重症患者さんでさえ例外ではないのです。腰の痛みを訴えて寝たきりになっていた患者さんを3ヶ月間入院させ、一日6時間3000回のスクワットというものすごいメニューのリハビリでみごとに自宅に歩いて返らせた症例報告もあります。なぜそこまでするのかというと、全身を活性化するマイオカインという物質はしっかり運動しないと分泌されないからです。科学的根拠に基づいた治療とはいえ凄まじい光景が目に浮かびます。このリハビリが嫌でこのお年寄りは退院から5年経った今も自主的に自宅周辺の坂を使って毎日運動に励んでいるそうです。
ぼくもこれを読んでさっそく翌朝スクワットに挑戦してみましたが、100回やったところで足が棒になりました。(汗)
さらに筋肉は性ホルモンも産生している可能性が出てきています。
ダンベルやマシーン、チューブなどを用いて負荷をかけた運動(レジスタンストレーニング)をすると血液中の性ホルモンが増えることは以前からわかっていました。
この性ホルモンは筋肉内で筋タンパク質の合成促進や筋肥大、筋力増加に作用します。
また、細胞内のエネルギー物質の濃度をあげて筋エネルギー代謝を亢進。そして抗酸化作用にも働くようです。
性ホルモンはこれまで卵巣や精巣そして副腎といわれる内分泌腺から出されると考えられていましたが、最近になり脳や骨そして骨格筋からも産生分泌されていることが証明され始めています。
このことから加齢による性ホルモンの低下やタンパク合成能の低下が原因と考えられている加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)対策としてもこのレジスタンストレーニングがいいことが推測されています。
しっかり運動すれば自分の身体のなかにクスリが出てくるわけです。しかもそれはなんでも治してしまう万能薬です。副作用が心配なクスリや高価なサプリメントを飲むよりよっぽど効果的です。
じつは今回の内容も往診している患者さんのリハビリのために勉強したのですが、僕自身が完全な運動不足であることに気づかされました。深く反省してこれから毎日時間を見つけてスクワットに励もうと思っています。(一日3000回は無理かも)
いま運動を分子レベルで解析し、筋肉内で何が起きているのかが詳しく調べ、医療に運動を積極的に取り入れて全身の機能回復を図る取り組みが始まっています。
しっかり運動をすると筋肉内でコペンハーゲンの研究者が命名したマイオカインという物質が産生されます。
これは筋肉内だけに限らず全身の細胞を活性化し、増殖、分化させ、炎症性の物質の働きを抑える作用があります。
さらに脂肪細胞の分解を促進し、肝臓に送られればそこで糖代謝を促進し、血管では内皮細胞の新生に働くことも分かってきました。
運動することで、糖尿病対策や動脈硬化の予防、メタボリックシンドロームの改善に繋がることの証明にもなっています。
このことから最近は患者さんを寝たきりにさせないために、怪我や病気、手術直前直後からしっかり運動させることで全身の機能回復を果たしている病院も出てきました。
そこではちょっと前だったら寝かしていたと思われる重症患者さんでさえ例外ではないのです。腰の痛みを訴えて寝たきりになっていた患者さんを3ヶ月間入院させ、一日6時間3000回のスクワットというものすごいメニューのリハビリでみごとに自宅に歩いて返らせた症例報告もあります。なぜそこまでするのかというと、全身を活性化するマイオカインという物質はしっかり運動しないと分泌されないからです。科学的根拠に基づいた治療とはいえ凄まじい光景が目に浮かびます。このリハビリが嫌でこのお年寄りは退院から5年経った今も自主的に自宅周辺の坂を使って毎日運動に励んでいるそうです。
ぼくもこれを読んでさっそく翌朝スクワットに挑戦してみましたが、100回やったところで足が棒になりました。(汗)
さらに筋肉は性ホルモンも産生している可能性が出てきています。
ダンベルやマシーン、チューブなどを用いて負荷をかけた運動(レジスタンストレーニング)をすると血液中の性ホルモンが増えることは以前からわかっていました。
この性ホルモンは筋肉内で筋タンパク質の合成促進や筋肥大、筋力増加に作用します。
また、細胞内のエネルギー物質の濃度をあげて筋エネルギー代謝を亢進。そして抗酸化作用にも働くようです。
性ホルモンはこれまで卵巣や精巣そして副腎といわれる内分泌腺から出されると考えられていましたが、最近になり脳や骨そして骨格筋からも産生分泌されていることが証明され始めています。
このことから加齢による性ホルモンの低下やタンパク合成能の低下が原因と考えられている加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)対策としてもこのレジスタンストレーニングがいいことが推測されています。
しっかり運動すれば自分の身体のなかにクスリが出てくるわけです。しかもそれはなんでも治してしまう万能薬です。副作用が心配なクスリや高価なサプリメントを飲むよりよっぽど効果的です。
じつは今回の内容も往診している患者さんのリハビリのために勉強したのですが、僕自身が完全な運動不足であることに気づかされました。深く反省してこれから毎日時間を見つけてスクワットに励もうと思っています。(一日3000回は無理かも)
受診お申込み
2020年6月以降、当院は完全予約制になっています。
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混雑状況によっては、ご希望に添えないこともございます。何卒ご了承ください。
お電話でのご予約も承っています。TEL 042-387-5884 (診療時間外及び診療中でも留守番電話になることがあります。必ず折り返しご連絡致しますので、お名前と電話番号をメッセージに入れてください。)