今年もいろんな出来事があり、気が付くとあっという間に年の瀬を迎えている感です。
施術している人間がどんなことを考えているのか知ってもらおうとはじめたメルマガですが、今年も何とか書き上げることが出来ました。ひとえに読んでくださっている皆様に感謝を申し上げるとともに、このメルマガを配信してくれている当院の優秀なスタッフにも感謝いたします。
その時々に皆様からいただく施術や疾患に対する質問を取り上げてきましたが、その度に寄せられる感想のお言葉が励みになって書き続けることが出来ました。
今年の出来事になぞらえて言わせていただくと、先日お亡くなりになった高倉健さんが映画俳優になりたくてなったのではないように、僕も鍼灸師や柔道整復師になりたくてなったと言うより、不思議な縁でこうなったわけです。
僕が資格を取った80年代後半は今よりもっとこの職業に対する偏見があり、鍼灸師・柔整師になってからも辛らつな言葉を投げかけられるような時代でした。
でも今は21世紀。新世紀に入って医療は大量の医療廃棄物問題などを抱えて今後も継続可能なものに変革しなくてはならないと自ら改革を唱えてきました。廃棄物問題もそうですが、患者さんの尿に漉し出された薬は下水処理できずに川に排出され、そのための土壌汚染は公にされていませんが実は静かに確実に広がっています。こういったなかで、大量の廃棄物を出さず、薬も使わない鍼灸や手技の接骨はある意味究極のエコと言えます。
特に鍼灸は3千年以上も続いてきたわけですから、継続可能な医療であると歴史が証明しています。そんな人類の叡智が凝縮された医療に縁あって携わることになったことを僕は昔も今も嬉しく思い、少し大げさに言わせていただけば、未来につなげるために現代に役立つものとして活用していかなくてはいけないと使命感を持って仕事をしています。
鍼も灸もただの道具に過ぎません。
それをいかに活用するか。全ては施術者にかかっているわけです。
その患者さんに合わせた施術ができるかどうかは、すべて治療する側の力量任せなのがはり灸の世界です。
そのために施術者はつねにその時代に合わせて自分の知識と技術を磨く必要があります。
幸いなことに僕はそういうことが大好きです。むしろ不思議なことに出会うとワクワクしてしまう性格で、「なんでそうなるんだろう」と知りたくなって勉強したくなる。
これからもひとりでも多くの人の役に立てるよう新しい知識や技術を身に付けたいと思います。
本年もご愛読ありがとうございました。
最後になりましたが、来年も皆様にとって素敵な年になりますようお祈りいたします。
それではまた来年お会いしましょう。
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