前回「落枕(らくちん)」というツボをご紹介させていただいたところ、大変反響をいただきました。患者さんの中には治療にみえた際にツボの場所を確認していかれた方も多かったです。そこで、今回はもう少し詳しく「落枕」のツボの取り方をお話ししようと思います。
ツボは正確にとってはじめて効果があります。
鍼灸をしているとほんのわずかな違いで効果が出たり出なかったりするのにびっくりさせられます。
「落枕」の場所も1ヶ所なのですが、厳密に調べるとポイントが2つあります。
手の甲のなかには指の数だけの中手骨と呼ばれる骨が入っています。
その第2、第3中手骨のくっつくところが「落枕」です。
厳密探っていくとこの2本の骨の際のどちらかに本当の場所があります。
僕たちはそのツボの位置を見極めよう努力しています。
なぜならその場所を探れるか、ツボをどのくらい使いこなせるかで治療の成否が決定する場合があるからです。そのため患者さんを治したいと願う者としてはどうしても細かいところに気を配るようにならざるを得ません。
治療を受けていて同じところを押しているはずなのに皆さんと僕だと痛み方が違うと感じている患者さんが多いのは実はこんな秘密があったんです。
もうひとつ、このツボにまつわる映画のお話をご紹介します。
僕の大好きな映画でSF映画『ブレードランナー』(1982)。物語は2019年のアメリカ西海岸ロサンゼルスが舞台になっています。(あと4年ですね)
宇宙で働かせるために作られた人造人間(レプリカント)が自分たちに設定された生命が短すぎると延命処置を望み、ハリソン・フォード扮する取締り官(ブレードランナー)と争うことになるストーリーなのですが、時間とともに段々利かなくなってくる身体をもう少し動かそうと手のひらに五寸釘を刺して手の甲へ貫通させるシーンがあります。
普通に考えたら手に釘を刺したら動かなくなるのに、そのシーンでは手の自由が少し回復するのです。観ているほうも「うわぁ、痛そう」と思いながらもなんとなく納得しちゃう。このレプリカントが刺した場所がまさに今回のツボの場所でした。
このシーンを入れたリドリー・スコット監督がツボのことに詳しいのかは不明ですが、観ている者が納得しちゃうということは私たちも調子が悪いと知らないうちに無意識に押しているのかもしれません。
ツボは古人の叡智の結晶。それをどううまく使いこなすか。私たちの課題と言えます。
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