ウォーキング、呼吸法、体幹トレーニングなどなど。
最近は厚労省も介護予防として運動機能を維持する健康余命(健康でいられる期間)を国民全体で伸ばそうと力を入れています。
そこで、今日は前回の鍼灸の歴史に続いて昔の人はどうやって健康を保とうとしていたのかちょっと調べてみました。
まず、江戸幕府の開祖徳川家康にスポットを当ててみます。
400年前の戦乱を制した家康が取った戦略はなんと有力大名より長生きすること。
自分に対抗する大名より長生きすることで彼らの勢力が衰えた頃に大阪に攻め入り天下を治めようとしたわけです。
彼が取った長生きの健康法は、まず体力づくり。
鷹狩りをするための場所を当時は原野でしかなかった現在の青山(!?)に作らせて頻繁に通い、若々しさを保ったそうです。
そして激しい運動で疲れたときは、湯治をしに小さな漁村だった熱海に行っています。この家康の湯治のおかげで熱海は有名な温泉地となりました。
さらに家康は平安末期に中国で編纂された漢方書『太平恵民和剤局方』を手に入れ、場内に医師を抱えて薬局を作り、徳川家秘伝の薬を多く作ったとされています。
1991年、水戸徳川博物館に伝わる徳川家康の遺品の調査中、封印されたままの薬壷が発見されました。封印した紙に烏犀圓(うさいえん)と書かれており、先の漢方書にも載っているものでした。調べたところ、この薬400年前と製法を変えずに今も製造されているようです。今注文してありますので、今度その味などをご報告したいと思います。
さらに、家康はボケ防止のために囲碁も取り入れたようです。そういえば『天地明察』の主人公も将軍様に囲碁を指南する安井家の出身でした。
江戸幕府は皆さんご存知のように15代続くわけですが、最初の将軍家康が75歳まで生きて、それより長生きしたのは最後の将軍慶喜77歳だけです。平均すると51歳。その慶喜も実はとっても健康オタクだったと言われています。
こうしてみると、今も昔も人々の健康法はあまり変わっていないのかもしれません。
ただ、いろいろ調べてみるとひとによって養生法は本当に様々。みんな自分に合った方法を見つけて実践しているようです。次回、どんな歴史上の人物が登場するかお楽しみに。
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