とうとう梅雨が明けましたね。途端に猛暑襲来で、暑さが苦手な人には過酷な季節です。
僕はというと、暑さ大好きです。夏が好き。冷やしたトマトやスイカをバクバク食べるのが大好き。そのへんは子供の頃から全然進歩していません。子供のころ夏休みは毎日学校のプールか近所の公営プールに行って泳いで、家に帰ったらトマトやスイカや蒸してもらったとうもろこしをほお張って最高でした。
全然文化的じゃない僕の夏の話しはこのくらいにして夏に起きやすいこむら返りの話をしましょう。
日中汗をかき過ぎて起きる痙攣や、夜中に寝ていて起きる足のひきつりのことです。
内科の先生に伺うと西洋薬でこのこむら返りを抑える薬はないようです。
しかし、漢方薬にはこれに良く効く薬があります。
芍薬甘草湯というお薬です。
成分は名前のとおり、芍薬と甘草が1;1の割合で同量ずつ、これ以外なにも入っていないお薬です。
ボタン科の芍薬の花の根の部分を乾燥させたものとマメ科のウラルカンゾウのこちらも根の部分を合わせて煎じたものなのですが、両方ともけいれんを抑える効果が高い生薬です。
ただ少し性質が違っていまして、芍薬は血が不足がちなひとに、甘草は気が不足がちなひとに良いとされています。
そのためでしょうか、芍薬は月経不順や冷え性、めまいなど婦人科疾患の薬によく使われています。
そして甘草は鎮痛解毒の効果も高いことから応用範囲が非常に広く、日本漢方の方剤138処方のうち94処方にまで使われています。入っていない薬はないと思ったほうがいいくらいです。
これだけポピュラーな生薬を合わせただけなのに西洋薬では作れない効果がある。
漢方薬本当に恐るべしです。
実はこの薬、お医者さんの常備薬としても有名で、走るのが好きな先生は大会の疾走前に飲んで足がつならいようにしているとか。
ただ、甘草には強くはありませんが副作用があります。心臓疾患や肝臓が弱っている人は要注意です。お医者さんに相談して処方してもらうことを勧めます。そのほうが市販薬より安くしかも効果が高い薬が手に入ります。
最後に薬に頼らないこむら返り予防法をご紹介します。
以前にも書きましたが、寝る前に足の指でグーチョキパーを作るエクササイズです。これは下腿の血行を改善し、一日の疲れを取って、翌朝を気持ちよく迎えるのにとっても効果的です。僕はほぼ毎晩やっています。足のむくみも解消されるので冷え性の方や夏のクーラー病の方にもお勧めです。是非お試しを。
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