今日はまず下の写真を見てください。
これは愛知県の太田邦昭先生の症例報告の写真です。
ここに書かれている腰椎の圧迫骨折の多くは椎体が前方に潰れてしまうため、痛みが止まった後もどうしても身体が前屈みのような姿勢になってしまいます。
写真の男性も一番左端、受傷後2ヶ月のときは背中が丸くなっています。普通ならこのまま時間の経過とともにどんどん姿勢が悪くなっていきます。背骨の形が崩れてしまうのですからある意味仕方がないことなのです。
しかし、この男性は一年、二年と経つうちに逆に姿勢がよくなって、最後は見た目が10歳くらい若返ってしまいました。
僕はこの写真を見た時に心底衝撃を受けました。医学の常識だと思っていたこれまでの自分の認識がまったくの思い過ごしだったことを悟らされたからです。
この太田医師はこの男性にどんな施術をしたのでしょうか。
実はたった2つの運動を日に2回行うことを指導しただけなのです。
今日はその運動を写真付きでご紹介します。
ポイントはおなかと背中の筋肉のバランスです。
まずはおなかの筋肉を緩める運動。
うつぶせの状態から腕の力だけを使って上体を起こします。上半身に力は入れてはいけません。この姿勢を5秒キープしたら元の状態にもどります。これを5回繰り返すだけ。
これも出来ない人は胸の下にクッションを入れて右の写真の状態を作り、1分キープするだけでいいです。
次は背筋を緩める運動。
これはいわゆる腹筋運動です。仰向けに寝て、両膝を立て、その膝頭に両手を伸ばすように上半身を起こします。これを5回繰り返します。
この運動は腹筋を使うことで反射的に背筋が緩むからだのメカニズムを利用しています。
要するに二つの運動で、腹部と背部の筋肉の緊張を緩めているわけです。
この二つの運動をすると横から見たときの骨盤の傾きが取れてきます。前に傾いている人も後に傾いている人も正常な状態に戻っていきます。
これにより、重心が自然と骨盤の真ん中に位置するようになり、立った姿勢では踵の中心に位置するようになります。
驚くのはこれだけではありません、この運動を行うことで下の表に掲げたような効果が現れてきます。
・ 姿勢がよくなり若く見える。 ・ 肩こり、首の痛み、背中の痛み、腰痛が軽くなる。 ・ 五十肩の関節の動きが改善する。 ・ 膝、股関節の痛みが少なくなる。 ・ バランスがよくなる。支えなしで立てる。歩行が安定する。 ・ 転びにくくなる。 ・ 歩幅が広くなり歩行が速くなる。 ・ 足のしびれが取れる場合がある。 ・ 仰向けに休むことが出来る。など |
若い人だと1回この運動をクリニックで行っただけで症状が消失してしまったという報告もあります。
実はこの方法は去年もご紹介しているのですが、写真をつけなかったのでもう一度改めてまとめてみました。まだ、やったことがないひとは是非最初の男性の写真をもう一度見て、近未来の自分の姿を想像しながらトライしてみてください。
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