お灸は大きく分けて「温灸」と「点灸」という2種類に分けることが出来ます。
『せんねん灸』などの名称で一般に販売されているタイプは「温灸」に分類されます。
前回ご紹介したもぐさをひとつひとつ手でひねってすえていくタイプは「点灸」です。
当然ですが、こちらのほうが手間もかかるし相当の技能が必要ですから、一般向けではありません。
じゃあ「温灸」はたいしたことがないのかというとそうでもないんです。
うちの接骨院でもMT温灸器というものを用いて「温灸」をしています。
「点灸」が面倒くさいからこれで治療しているわけではなくて、これを使う理由がちゃんとあります。
この温灸器は比較的広い範囲を一度に温めるのにとっても便利です。
たとえば、五十肩のような皮膚の下の組織で癒着が起きているような場合はこの温灸器を使うと非常に治りがいい。
似たような治療器に超音波を照射してからだの深部を温めるものがありますが、どうもこちらのほうは刺激が深部に入ってしまうために表層の身体の反応は返って鈍いです。
その点、この温灸器はちょうどほど良い感じで身体の内部を温めてくれます。
この温灸器の仕組みはいたってシンプル。
手で持つ柄の部分は木製で、身体に押し当てる部分はステンレスで出来ています。
艾を練って棒状にした専用のものがあり、それに火をつけて中に入れます。
この艾の熱がステンレスの部分を熱して、それが身体を温めてくれるわけです。
燃焼温度は「点灸」より高いので、肌に直接ではなく、布などを当てて身体に押し当てます。
ちょうどアイロンで身体の凝りを伸ばしていく感じでしょうか。
これで癒着している五十肩などの筋肉を伸ばしていくと、さっきまで上がらなかった腕が急に上がるようになるから不思議です。
体験者ならわかりますが、これで温められると身も心もとろけるような感覚を味わいます。
「温灸」も決して馬鹿には出来ません。(誰か僕にもやって~)
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