今年のオリンピックで日本チーム専用のトレーニングセンターがリオデジャネイロの郊外に作られていたのを皆さんはご存知だったでしょうか。
トレーニングマシン、プール、サウナ、入浴好きな日本選手のために炭酸泉の入浴設備、さらに日本食も日替わりで食べられる食堂まで用意されていたのです。あまり大きく報道されなかったのは、機密保持と保安上の理由だったとか。
この施設を紹介する記事の写真を見ると、施設内にリコンディションのためのケアルームがあり、そこには10数台を越える医療治療機器が整然と並んでいました。よく見るとそこに当院で採用しているメディカル治療機器が並んでいるではありませんか。全部買ったら機器だけでも1千万円は軽く超えてしまうもののなかに、うちで厳選してチョイスした治療機器が選ばれていたのでちょっとうれしくなりました。
さらにこの施設にあるドクターの診察室には、当院と同じようにエコー画像検査装置が置かれていました。今や運動器の怪我を扱う施設ではレントゲンやMRIよりも超音波検査のほうが汎用性の高い時代になってきているのだろうと思います。
2年後には接骨院の先生を養成する学校でも超音波検査の授業が義務化されます。国も超音波検査が運動器の検査に有用かつ必要と認めたわけです。
10月9日(日)にその日本超音波骨軟組織学会の全国大会が東京で開催されました。
今回僕はここで新しい先生たちに超音波を使うための教育セミナー講師としてレクチャーする機会を与えられました。いつもやってくださっている先生の都合が付かないための代打だったのですが、本当に自分にとって貴重ないい体験でした。
力不足は否めませんでしたが、講習が終わった後の参加した先生たちの目が輝いていたのを見て、少し勇気づけられました。
リオオリンピックの日本選手団を陰から支えていたのはこういう地道なでもしっかりとしたサポート体制だったのですね。
選手の命にかかわるようなドーピングをするよりずっとこのほうが気持ちいいですし、これにより日本の医療水準も世界と戦っていることにもなり、如いては国民医療の向上にもつながると思います。
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