これまで寄席というところに一度も行ったことがなく、テレビ以外で落語に接したことがなかった僕でしたが、去年はじめて落語会というものに出かけて以来、その魅力にすっかりはまってしまいました。
まず、会場の雰囲気がすごくオシャレなんです。
始まる前は、集まってくるお客さんを迎えるお囃子が鳴り響きます。
太鼓のみで奏でられるお囃子を聞いていると、江戸時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えます。
会場にある程度人が集まった後は、今度は現代風におしゃれなボサノバが会場の雰囲気を和らげます。
そのBGMが鳴り止み、今度は三味線も入ったお囃子がなり響き出すといよいよ落語家の登場と相成ります。
この間は柳家花緑(かろく)師匠の独演会に行ってきました。実は一年前に初めて出かけた落語会が花緑さんだったのです。そのあと何人もの落語家さんの話に心を震わせてきましたが、花緑さんは僕のお気に入りの一人になりました。
今回は落語の定番中の定番「時そば」と「紺屋高尾(こうやたかお)」、それに古典を現代風にアレンジした「謎のビットコイン」の三題を披露してくれました。
定番といっても噺家さんによっていろんなバリエーションが加わり、趣きは一回一回違った風になります。花緑さんの「時そば」もNHKの『日本の話芸』という番組で一度見ているのですが、今回はまたその時と全然ノリが違っていました。放送時間に合わせて行うものとライブでは違って当然かもしれませんが、間の持たせ方からからだの動き、そして顔の表情などが生き生きとして、目の前に本物の蕎麦があるように思えます。
「紺屋高尾(こうやたかお)」は吉原の花魁に恋した紺屋職人のお話し。これも有名なので落語を知らない人でもどこかで耳にしたことがあるかもしれません。僕も生では初めて聞いたのですが、花緑さんの話術でコミカルだけど素敵な純愛物語にしてくれました。やっぱり生はいいっす。
江戸時代にタイムスリップしたような落語の世界。人が培ってきた伝統文化の奥深さに触れて、さらにもっと江戸文化を詳しく知りたくなりました。
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