今、医療の世界では島根県の隠岐島がちょっとしたブームになっています。
この離島で活躍するドクターのユニークな診察方法に注目が集まり、敬遠されがちだった離島での研修を希望する新人ドクターがたくさん押し寄せているというのです。
実は僕もこのドクターの診察方法が書かれた本を読み、自分の診察方法の参考にさせていただいています。
離島という立地条件から最新の大型検査機器がない分、丁寧な問診と適切な触診を行い、足りないところは創意工夫して、患者さんの病態把握に努めていらっしゃいます。
この創意工夫が実にユニークなのです。
その一番の例が、患者さんに割り箸をくわえてもらう検査法。
口の両端に箸を1本づつくわえてもらい、噛みしめてもらいます。
このとき、箸の向きがそろわず、一方の箸が下を向くようならそちらが使えていない証拠。
つまり片方で噛む癖がついてしまっている。
このことが原因で首の痛みが出ている患者さんがいるのだそうです。
上は僕のかみ合わせの検査。右下の歯の治療中のため、やっぱり右側の筋肉が使えていません。
ドクターのお名前は白石吉彦先生。
内科医であられる先生にとって専門外の運動器疾患にも最新の情報を入手し、島民のために果敢に挑戦している姿は、医療に携わるすべてのひとに勇気と希望を与えてくれています。
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