お盆休み、
今年、開館60周年を迎えた国立西洋美術館へ
「松方コレクション展」を観に行って来ました。
この西洋美術館、小学生の頃から度々訪れた僕にとって思い出の多い場所です。
以前にお話ししたことがあるのですが、僕は就学前後に2度、
数か月に及ぶ入院生活を送っています。
最初の病気では、2つの病院に跨る入院と、
退院後にも1か月間の自宅内療養を余儀なくされました。
自宅に帰ってきても外に遊びに行けない5歳の息子を不憫に思った両親は、
僕に家のなかで退屈しないようにと絵の先生を付けてくれました。
先生は美術専攻の大学生でしたが、僕に自由に絵を描く楽しさを教えてくれただけでなく、
クレヨンから水彩、小学生になってからは油絵までいろんな絵具を使かわせてくれて、
絵の世界の広さを教えてくれました。
それだけではありません、絵を描くことが大好きになった僕を
先生自らこの美術館に連れて来てくれて、
本物の絵画に触れさせてくれたのです。
僕の幼少期から少年時代の本物の恩人です。
今回60周年という節目に
改めてその歴史に触れ、
自分が子供の頃に受けた衝撃ともいえる感動が、
いかなる先人たちの思いによって実現したものなのか
思い知った次第です。
最初の写真は、ロダンの彫刻と並べて展示されているブールデルの彫刻、名作『弓をひくヘラクレス』。
ロダンの彫刻もそうですが、
このブールデルの彫刻も背中がカッコいいんです。
僕は今回の展覧会で改めて彫刻群を観て、これらの背中に惚れました。(笑)
こちらは、今回の展覧会の主役である松方幸次郎がパリで購入したご存知オーギュスト・ロダンの作『地獄の門』。
180人以上の人物が描かれているそうで、
この門の中央上段には、あの有名な『考える人』も見えています。
この門に登場する人物たちも、例外なく背中がカッコいいです。
それぞれの人物に動きがあることで、人体の美しさや躍動感とともに
ただならぬ雰囲気が生まれ、観る者を圧倒する力がこの作品にはあります。
今回の展覧会は、展示されている作品の数も156点とすごい数なので、
見応え十分でした。
また、折を見て先人の気持ちに思いを馳せながら、本物を味わいに行きたいと思います。
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