ここ最近「膝裏が痛い」という患者さんが多くみえています。
膝は曲げると伸ばすという動きしかないので、一見単純に見えますが
膝裏は表と違って柔らかな組織が複雑に配列され、
痛みの原因を特定することがなかなか難しいところです。
こちらの画像をご覧ください。
これは膝窩筋付着部のエコー画像になります。
黄色の円で囲まれたところが損傷部位。右側の正常画像と比べると
何となく黒いところが多いのがわかると思います。
この膝窩筋は、膝裏を外側上端から内側下端へとたすき掛けのように走行し、
膝の捻じれ過ぎを防ぎます。
ですが日常でも運動でも膝を捻って動く動作は多く、
そのため傷めやすい所でもあるわけです。
上の画像の患者さんは、40代の女性で、
お仕事の傍ら、週2回テニスを楽しんでいる活発な方です。
今年の春くらいから膝裏に違和感を感じ始め、
10月に入ってから痛みが強くなったと言って
先月終わりに初めて来院されました。
膝窩筋を傷めるとしゃがむときに「側方動揺」と呼ばれる特有の動きが現れます。
この方もしゃがんでもらうとその動きが観られました。
動作確認と画像解析から、そして日常生活とスポーツなども考慮すると
膝窩筋付着部炎という疾患が一番疑わしいと当院では判断致しました。
膝裏の痛みは、教科書などに出て来る有名な疾患ではなく、
見落とされやすいものばかり。
ですから当院では心して皆さんの診察にあたるように心がけています。
膝の痛みでお悩みでしたら、是非ご相談ください。
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