膝の痛みを訴えて来院される患者さんは多いです。
そして皆さん、決して傷めた理由が同じ人はいません。
なので、傷めた場所も程度もみんな違うのです。
今日ご紹介する膝は3症例。すべて膝裏に問題がありました。
まず60代右膝。トレッキングに行かれて負傷。「膝裏が幅ったい」「曲げにくい」という訴えでした。
この画像は、当院のエコー画像検査による左右の膝を比較したものになります。
左右を見比べていただくとその違いが判ると思います。
この部位は内側の半月板の後角という部分で、膝を曲げたときに挟まれることがあります。
次は、30代左膝。当初は原因不明。画像を見て、ご本人が数日前に重い荷物を運んだことを思い出されました。
夜中に突然膝の痛みで目が覚めたそうで、ご本人の訴えは膝の前面、お皿の下周辺が腫れて痛いというものでしたが、
結局この方も左右比べると、左膝裏が腫れていることが分かりました。
ここには、半腱様筋と半膜様筋という2本の筋肉が通っていて、腱そのものが腫れることがあります。
最後がやはり30代の右膝。バイクのスタンドを上げるために、力を入れてひねり負傷。
この方は、膝の外側が痛むということだったのですが、
横からのストレステストより、前後の方が痛みが強くありました。
膝裏を観ると先ほどの半腱様筋と半膜様筋を覆っている関節包(腓腹筋半膜様筋包)に炎症性の関節液(水腫)が観られました。
このように三者三様原因が違えば怪我の程度も様々だということがお分かりいただけたかと思います。
なので当然ですが、治療方法も治療期間も3人とも違います。
もう一つ、これらの症例をお見せしたのは、
膝の怪我は靭帯や半月板や骨の変形、軟骨のすり減りばかりではないことを知っていただきたかったからです。
久しぶりにめちゃくちゃまじめなブログを出したので読みづらかったかもしれません。
今日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
皆様にとって今日も素敵な一日でありますように。
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