五十肩も人それぞれです。

上のイラストはかなりわかりやすく五十肩の病態を図に示してくれているものです。

これを実際の患者さんで診るとどう見えるのか。
今日は実際のエコー画像をお見せしながらご紹介させていただきます。

まず60代男性。ストックをついてトレッキングされて両肩を負傷。
帰ってきてから1か月以上経って痛みが強くなり来院されました。
黄色い円で囲まれたところが腫れて炎症を起こしています。
こちらが右肩

そして左肩

模型の骨の形状を参考にしていただくとどこを見ているのか想像しやすいかもしれません。
エコービームは骨のような固い組織の中には入っていけないので、
皮膚から骨までの画像になります。骨の表面は反射が強いため、はっきりとした白線として描出されます。

黄色い円で囲まれた状態を腱板炎と呼びます。(正常が6mm。8mm以上が腱板炎)
症状は五十肩ですが、こういう状態の場合、肩を回したりするとかえって悪化します。

次の画像は、同じ部位の正常な画像です。

先ほどの画像よりもすっきりしていることが観るとわかります。
ところが実はこの画像の方も肩が痛くて来院されました。
やはり60代、今度は女性です。傷めた原因がわかりませんが、肩が動かなくなっていました。
この方は、肩関節の上ではなく、前後の筋肉が癒着していました。
次の画像は肩関節の後ろで、背中側に位置する棘下筋(きょくかきん)が上腕骨に付着するところです。

画面は左右の棘下筋(きょくかきん)の腱を比較してあります。
この筋肉はイラストには描かれていませんが、上腕骨を支える大事な腱板の一つです。
左側の腱が硬くなり、硬いために骨のように白く反射して描出されています。
この画像は静止画に編集されているため、動きが判りませんが、
実際の検査では、動かしながら見ることで、より動きの悪さが明確になります。

最後は50代女性。この方も半年前から痛み出して、原因がわかりません。

この画像も左右を比較したものです。
左右同じ状態で観ているわけですが、
画面右側のほうは、肩の上に付いている棘上筋が硬くなり、
イラストで描かれている鎖骨の先に見える肩甲骨の一部と
腕の上腕骨の間が狭くなっているのがわかると思います。

たった3人の症例ですが、一人として同じ人がいなかったことが
この画像からも理解していただけたかと思います。
こうなると当然ですが、治療方法も治療期間も違ってきます。
当院は、こういう確かな情報を基に治療方針を立てて、
一人一人の患者さんに合わせ丁寧に治療したいと思っています。

本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
皆様にとって今日も素敵な一日でありますように、お祈りします。


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