今日、患者さんと会話しているときに水の話しになりました。
お嬢さんが家族の転勤で東京に戻ってくることになり、東京の水が心配だとのこと。
確かにベクレルだのシーベルトだのと今まで聞いたことのない単語が連日テレビ画面に出てくる物騒な事態に戸惑っていらっしゃるのでしょう。
今ミネラルウォーターがスーパーから姿を消している状態ではますますあわてるかも知れません。
僕は4,5年前から環境汚染が人体に与える影響について調べていました。
いわゆる東洋医学でも人間にとって環境が大切であることは自明のことです。
癌の罹患率が文明国といわれる地域に多いこともその環境の悪化と切り離せない問題として取りあげられています。
これらの環境から人体を守るには、何らかの方法で身体の免疫機能を高めるしかありません。
そこで調べを進めるうちに水の働きが身体の免疫能力に密接に関与していることが分かりました。
サプリメントなどで抗酸化物質を体内に取り込むことも大切なのですが、
それらの作用を発揮させるためには各細胞にその栄養素を取り込ませないといけません。
それを担う酵素の働きを助けているのが実は水なのです。
しかもどんな水でもいい訳ではないらしい。
だから水質のいいところの水はフランスのルルドの水のように「奇跡の水」と言われて昔から崇められてきたのです。
東京の水はどうなのでしょうか。
少し前ですが、長年横浜の水質検査のお仕事をしてこられた方にお話を伺う機会がありました。
その方の話では、水道水というのは本当に安全に作られていて、決して怪しいものではないそうです。
むしろ銘泉などといわれる地下水のほうがよっぽど汚染されているとか。
市販されているミネラルウォーターも当然調べていらっしゃる方なのですが、彼女は最後に
「だから私は水道水を飲みます。」とおっしゃられていました。
人体から排泄される尿に含まれた医薬品の成分はろ過しきれずに河川に流されています。
当然それは土壌に染み込み地下水に溜まります。また水中生物に取り込まれてめぐりめぐって私たちのところに戻ってきます。
いまや環境汚染から身を守ることはほとんど不可能なのではと思われる状況です。
僕はその現実を知るにつけ、原発事故による水質汚染から起こった飲み水の争奪に疑問を感じます。
むしろこの事故を契機にして自分たちを取り巻く環境として水の摂取方法に注目したほうが有意義だと思います。
ミネラルウォーターと一口に言っても実はかなりの違いが有り、どんな水でも体に良いわけではありません。
また、シャワーやお風呂のことはどうなのでしょうか。ここにも水を通して身体を汚染する要素が含まれています。
僕自身もここまで調べたり、人に伺ったりして検討しましたがこれがベストという回答は手にしていません。
いまは4,5年前から元栓につけるタイプの浄水器を使用しています。つまり特別なミネラルウォーターではなく、水道水を飲んでいます。
確かに私たちにとって放射能は怖いです。
でも、もっと身近にも私たちが考えるべき環境汚染があることをこの際是非知ってほしいと思います。
そしてもっと冷静になりましょう。
首都圏には十分な水が供給されているのですから。
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