これが治療の最終目標ですよね。やっぱり。
ここへ向かってどう進むべきか。
僕はようやくですがある程度道筋は見えてきたと思っています。
まず一番目に歪む原因となる脳神経と筋肉の関係を修復する作業が必要です。
そして二番目に関節の動きが整ったら今度は身体の奥にある深層筋を鍛えて自分の生活に耐えうる身体を作り上げるのです。
大きく分けてこの2本柱が歪まない骨盤を作り上げる基本になると思います。
これが出来れば、男女ともにウエストが細い太いなど意味のないメタボリック定義とは無縁に健康な身体が手に入り、さらに腰や肩の痛みに苦しむこともなくなるでしょう。
一番目の脳神経と筋肉の連携再構築には、前回にご紹介したように非常に負荷の弱いエクササイズを行う必要があります。
なるべく器具を使わないでしかも家庭で簡単に出来る方法を見つけたいです。
たとえば、ヨガ・気功・太極拳・フラダンスなどでしょうか。
そして二番目の深層筋を鍛える方法は体幹部のエクササイズが中心になります。
たとえば、ピラティス・パワーヨガ・フラダンスといったコアトレーニングでしょう。
これらはその人がやっていて楽しいと思えるものをやることが大切です。
そして目的をはっきり理解すること。
一番目では、脳と筋肉関係の再構築ですから、ゆったりとした弱い刺激で行わなければいけません。
私はガンガンやらないと運動した気がしないなんて言って無理に身体を折り曲げたり、苦しい姿勢をとるなどはもってのほかになります。
二番目の目的は、奥の筋肉にしっかり刺激を与えることです。
深層筋は姿勢を保つための筋肉ですから、こちらも重いバーベルを勢いよく挙げては意味がありません。
ピラティスのようにゆっくりと同じ姿勢を保つことのほうがずっと効果があります。
回数よりもゆっくりと姿勢を保つ運動が効果があります。
また、身体を揺らしたり、回したりする運動も身体の奥の筋肉を刺激するので良いと思います。
たとえば縄跳びもいいと思います。
フラダンスなどでも激しく腰を振るのがありますが、これなどは深層筋が作られるいい運動だと思います。
こうやって考えるとどうでしょう、いわゆる伝統的な気功やヨガ・太極拳・フラダンスなどは体幹部を作り歪まない身体を作るのに適したエクササイズだったことが判明してきました。
ただ何度も言いますが、これらをただ昔の通りにやれば良いのではなくて、しっかり目的を理解して自分の身体にあわせて行なわなければ意味がありません。
関節の動きが硬く整っていない状態のうちから筋肉を付けるような動きをしたら、当然ですが身体はますます歪みます。
理由は脳神経が興奮したまま身体を動かしたために筋肉に緊張があるために正しい動きが出来ないからです。
また緩めるだけで体幹部の筋肉を作らないと今度は体力のない身体になります。
治療してもすぐ元の歪みの状態に戻る人にこういう人が多いです。
両方がうまく出来れば、歪み(関節の動きの左右差)がなくなるので肩こりや腰痛のつらさもなく、内臓脂肪もたまらないので内臓の数値もよく、深部が活発に動くので冷え性もなく、デトックス(排出機能)もよく、自律神経のバランスも良くなり、生きる基本がしっかりするという夢のような未来が見えてきます。
今後、2本柱となるエクササイズを具体的に部位ごとに細かくご紹介出来ればと思っています。
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