7月の初め、僕は股関節を柔らかくするための『Mac式股割りメソッド』のやり過ぎから左太ももの肉離れを起こしてしまいました。それ以来腰まわりのストレッチは控えていたのですが、坂詰真二先生というかたのストレッチの本を読んだのをきっかけに9月後半からもう一度あらためてメソッドに再挑戦することにしました。
今回は僕のストレッチ騒動顛末のその2です。
坂詰先生の『やってはいけないストレッチ』を読んでまず気がついたのが、自分がストレッチをしていた時間帯。
朝起きていきなり身体が温まらないうちに一生懸命やりすぎていたことが前回の怪我の原因だということが良くわかりました。ストレッチの基本は身体が温まっているとき。言われてみれば至極当前なのですが、僕の頭にはこのことがすっかり抜け落ちていたわけです。(恥ずかしい)
そこで再開後は仕事が終わった夜にすることにしました。
再開してみて、さっそく意外なことがわかりました。
2ヶ月も中断していたのに、2ヶ月前の状態にすぐに戻ったのです。
いったん柔らかくなった身体はそんなにすぐには硬くならないのでしょうか。
この股関節を柔らかくするための『Mac式股割りメソッド』は、床に座って足を大きく広げ、上半身を床に倒していく股割りをするもの。不良姿勢が運動フォームの歪みを生み、それが怪我につながるというスポーツ障害の考えから、関節の動きを改善する目的で考案されたものです。このメソッドがすごいのは5つのストレッチを組み合わせることで、3か月という短期間でまったく股割りができなかった選手が頭や胸までも床につくようになること。僕自身も当初、両手を前に伸ばしても上半身が傾くばかりでしたが、始めて1ヶ月で肘まで床につけられるようになりました。
このメソッドを2か月ぶりに再開したわけですが、体の硬い僕が意外にもすぐに肘が床に着いたのです。
これまでストレッチはいくらやっても柔らかくならないという信念にも近い思い込みもありましたが、これも今回でなくなりそうです。
自分なりの工夫も少し加えています。ひとつのストレッチにかける時間も厳密に30秒以上行い、ターゲットになっている筋肉をしっかり弛緩させるようにしました。
これは股関節を柔らかくするための『Mac式股割りメソッド』や坂詰先生の方法ではないのですが、以前に読んだ研究論文に20秒以内だと筋肉は動きやすくなるが弛緩はしなかったというものがあり、それを参考にしました。その研究では25秒以上伸ばすと筋肉が弛緩してくると報告されています。
毎週、老人ホームへリハビリに伺っているのですが、リハビリには筋トレと同じくらいにストレッチが必要だなと感じます。なぜなら硬い身体のままだとどうしてもリハビリの動きに偏りが生じるからです。
そういう人生の先輩たちの姿を見させていただいて、人生を健やかに送るためには、スポーツのときだけじゃなく、日常生活にも身体のゆがみをとるためのストレッチが必要なのだと思うようになりました。坂詰先生の本には生まれつき身体が硬い人はいないと書かれています。確かに新生児では硬くないかもしれませんが、僕は生まれつき身体が硬くなりやすい人はいると思います。ですがそこを放置するのではなく、いかにケアしていくかでその後の人生に大きな影響が出てくる気がしています。
ストレッチをすることで自分の身体の動きの癖に早く気がつき、そこを改善するようにストレッチができれば、自分の身体を十分に使い切ることが出来るようになる。僕はストレッチにそんな可能性を感じています。
僕の股割りはまだ肘まで床につく程度です。頭が床に着くようになるには相当な時間がかかりそうですが、でもメソッドをやった後はなんだかとっても気持ちいいです。寝つきも良くなっています。継続してまたご報告します。
Mac式股割りメソッドの画像は下記のサイトをご参照ください。
http://www.macstrainerroom.com/archives/category/mac-matawari
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