運動したら栄養補給も忘れずに たんぱく質のひみつ

豆腐

 普段から運動しているのに最近ふらつくようになり、段々腰も伸びなくなって来たと来院された患者さんがいました。お話を聞いているとどうもお食事に偏りがあるようです。

 前回たんぱく質のお話を少ししました。そもそもたんぱく質とは身体中の細胞を作る大切な材料となる栄養素です。皆さんご存知でしょうか、カルシウムの貯蔵庫となっている骨でさえもその30〜35パーセントはたんぱく質で出来ています。カルシウムは骨の硬さを保ち、たんぱく質は骨の強靭さを保つために働いています。
 骨だけではありません、筋肉はもちろん、髪の毛、爪、皮膚、さらには臓器など、すべての器官の細胞が新しく生まれ変わるときの元となる重要な栄養素がたんぱく質です。

 たんぱく質の役割は細胞の材料だけにとどまりません。
 実は、古くなった細胞が新しい細胞に生まれ変わり、若々しさを保つための新陳代謝の活動エネルギーにも関与しています。たんぱく質が不足すると新陳代謝がうまく進まず、髪や爪が荒れ、筋力が落ち、各臓器の機能が低下します。最悪は不完全な新陳代謝からがん細胞を生み出す可能性も出てくるわけです。

 運動して体力をつけたい人にも絶対必要です。特に年齢が高い人ほどたんぱく質の摂取量は影響します。若い人も筋トレをして筋肉を大きくしたかったら、一日に取るたんぱく質の量はしっかりチェックしたほうがいいです。年齢に関係なくたんぱく質はすべての細胞に必要なので、当たり前ですがたんぱく質を取ったら全部筋肉になるわけではないからです。食事が粗末だと筋肉は努力したほどには付きません。ひどければオーバーロードと言って筋肉を傷つけるだけで回復出来ず、身体を壊すことにもなるのです。

 ここで先週のおさらいです。
 「運動をしていないひとでもたんぱく質は体重×1gが一日の必要量と言われています。定期的に運動や筋トレを行っている人は体重×2gになります。」
 この理由が上の内容でよくわかったのではないでしょうか。
 女性にとってもたんぱく質は美容の元となる大事な栄養素であることもここまで読み進めばご理解いただけると思います。髪の毛や爪、皮膚のハリつやはたんぱく質の働き如何にかかっているわけです。

 ちなみにたんぱく質には動物性と植物性があります。これらもバランスよく両方取ることを推奨されています。どちらかに偏るのは良くありません。理由はその中に含まれるアミノ酸の成分が偏るからです。たんぱく質は体内に取り込まれたらアミノ酸として利用されるのですが、バランス良くアミノ酸が揃わないと全体的に機能しません。また、肉や魚や植物に含まれている脂質もバランス良く揃っていたほうが良いのです。このことは脂質の大切さについてお話しするときにわかりやすくご説明したいと思っています。

 私たちは生きていくために運動することが大事だとはわかっていますが、その運動を健康という結果につなげるためには食事も大事なのです。



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