雨の多かった9月が終わって10月。今月は少し穏やかに過ごせるといいですね。
今日は最近気になった症例で、胸や肋骨の痛みを訴えるケースをご紹介したいと思います。咳やくしゃみなどで肋骨を傷めてしまう人もいるくらいなので、胸の痛みは丁寧に見る必要があります。
運動器として胸の痛みを診る際は、上肢を動かしたり、深呼吸をしてもらったり、胸郭を前後左右から圧迫して痛みが出ないかをチェックします。そのうえで痛みがある個所をエコー検査で画像チェックします。
しかし、エコー検査でどんなに細かくチェックしても骨は傷めていないケースもあります。こういう場合は肋間筋を傷めているときもありますし、肋骨と胸椎の関節もしくは胸椎と胸椎の間の椎間板で炎症を起こしているときもあります。
筋肉の損傷にしろ、関節の炎症にしろ、その周辺の神経が興奮すると神経の支配領域全体に痛みが広がって胸が痛いという結果につながります。
これを漢方ではからだの冷えの強い状態と捉えます。
咳が出るのも冷えが体内に侵入してきているからで、咳をするためには喉だけでなく胸郭全体の筋肉を使って行うので、激しく咳をすると汗ばんでくるのはそのためです。
咳が出るのも冷えが体内に侵入してきているからで、咳をするためには喉だけでなく胸郭全体の筋肉を使って行うので、激しく咳をすると汗ばんでくるのはそのためです。
ですから、胸の痛みの治療は基本的に温めることになります。
当院ではお灸をよく使います。広い範囲に使うMT温灸器はとっても気持ちいいです
お灸は身体の深部にまで熱が伝わるために、効果が持続するという特徴があります。この特徴が冷えを取るのにとても有効なのです。
当院ではお灸をよく使います。広い範囲に使うMT温灸器はとっても気持ちいいです
お灸は身体の深部にまで熱が伝わるために、効果が持続するという特徴があります。この特徴が冷えを取るのにとても有効なのです。
これから空気が乾燥してのどや肺を傷めやすくなります。抵抗力を落とさないように体力をつけて元気よく一年を乗り切りましょう。
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