・歩くと痛い。屈むときに痛い。立ち上がるときに痛い。
・足が開かない。
・足の付け根が痛い。
・ボールを蹴ると痛む。
・股関節を伸ばせない。
・立っていても座っていても腿が痛い。

股関節の痛みは器質性と機能性に分類できます。

器質性(関節そのものに異常があるもの):
大腿骨頚部骨折、変形性股関節症、股関節形成不全症、股関節インピンジメント(FAI)
成長期のお子さんでしたら骨端症、7,8歳から10歳前後のお子さんでしたらペルテス病も考えられます。

機能性(関節には問題ないが周りの筋肉などの緊張により動きに痛みを感じるもの):
単純性股関節炎、梨状筋症候群、腸腰筋腱炎、大腿直筋付着部炎、
縫工筋付着部炎、恥骨筋腱炎、大腿筋膜筋腱炎、大腿外側皮神経炎など
臨床的には器質性よりもこちらの原因のほうが多いです。

解説

股関節を動かしている筋肉がすべて骨盤についているため、股関節は骨盤の動きと連動しています。
さらにその殿筋の一部は背骨を支えている筋肉にもなり、股関節の動きは肩の動きとも連動することになります。

当院での取り組み

当院では痛みの原因を器質的と機能的で区別し、そのうえで鑑別診断を行い、
さらに股関節の動きを阻害する原因を追究し、そこへ治療を行うというきめ細かな対応を行っています。