超音波画像検査
超音波を用いた検査です。エコー検査と呼ばれることもあります。
従来の画像検査では見分けることが出来なかった身体の細かなところや筋肉、腱や靭帯などの動き、
さらには毛細血管の様子まで見ることが出来ます。
これにより怪我の損傷の程度を、推測でなく正確に把握して、的確な治療に結び付けることが可能になりました。
●ポイント
★今や運動器の怪我の9割がわかると言われている画像検査です。
当院はこの検査法を20年以上前から研究し、臨床に取り入れて診察してきました。
今は機器の性能も飛躍的に向上し、これ無くして診察はできません。
靭帯や腱の断裂を正確に把握し、固定方法や運動療法に活用しています。
※当院は(社)超音波骨軟組織学会(http://www.japan-ubm.jp/)の評議員を務め、インストラクターや研究発表を行い、
学会認定最高位の「運動器系超音波認定講師」(http://www.japan-ubm.jp/05nintei/nintei_s.html)の資格を有するスペシャリストです。
【こんなときに】
・靭帯損傷の程度と評価
・肉離れの確認と評価
・そのほか関節の怪我の病態把握に
Q&A
- どんなことをしますか?
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患部にジェルを塗り、上の写真のような機械を当て、滑らせながら内部の映像を読み込みます。
画面に映し出される映像を一緒に見ながら、状態を丁寧にご説明いたします。
わからないことはその場でどんどん質問してください。
- 安全でしょうか?
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妊婦さんのおなかを診るときに使われるものと同じ機械です。
電気や磁気の影響、被爆の心配がなく、お子さんでも安心して受けることが出来ます。 - レントゲンやMRIとの違いは?
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レントゲンやCTは骨の状態を知るうえで非常に優れた検査機器です。
MRIは骨のなかの病変や神経や筋、軟部組織を映し出すことに長けています。
ですが、どちらも静止画でしか見ることはできません。
これに対して超音波は関節を動かしながら観察することが出来るので、
静止画ではわからない身体の状態をリアルタイムに観察することが可能です。
さらにMRIよりも細かいところを見るのが得意です。
それぞれに得意不得意があり、万能なものはありません。
画像検査は使い分けてこそ価値があります。