うちに来院される患者さんの多くはスポーツを楽しんでいらっしゃる方たちです。
スポーツといってもいろんな運動があり、ラジオ体操やヨガのようなものから、サッカーやバスケット、野球、テニス、卓球、剣道、格闘技、ゴルフ、ランニング、ウォーキング、サイクリング、そして最近愛好者が増えているボルダリングやクライミングなどなど本当に様々です。
僕はそのひとたちの怪我を治すために仕事をしているわけですから、まず治すことが大前提なのですが、できるだけその人の生活を変えないようにスポーツを楽しみながら治せればと思って治療しています。
怪我の程度によっては動かした方が治りが早まることもあります。もちろん絶対動かしてはいけない怪我もありますから、そういう時はなぜ動かしてしまうとまずいのかを説明し納得してもらってから必要最小限の固定をするようにしています。
余談ですが、全国大会で優勝するようなチームにいる人たちは骨折しても「骨折していません」と言い張って固定もせずに練習も試合も続ける人がいます。これには驚きました。あとになって街中で偶然出合ったときに骨折の具合を聞いたら明るい表情で「まがっちゃいました」って笑っていました。また別の選手は結局骨が付かず、試合シーズンが終わってから腰の骨を切り取って手首に移植する手術を受けたケースもあります。これらは本人たちが納得してそうしていることなのですが、ぼくにとってはかなりの衝撃でした。それ以来治療はこうあるべきという考えは患者さんに押し付けないようにして、本人の希望を聞きいろんな治療や固定法などを選択してもらうようにしています。
僕がなぜ患者さんの生活を変えないようにスポーツさせながら治したいのか。
まず、患者さんにはスポーツを続けたいから治したいという希望があります。
そして少々オーバーに聞こえるかもしれませんがスポーツはその人の生き方に関わっていると思えるからです。これらは臨床を通して感じてきたことです。
僕自身も子供のころから身体を動かすのが大好きで、学校の机に向かっているのが苦手なタイプでした。そのくせ病気がちだったので体育はそんなに得意ではなかったのですが、水泳や草野球、部活は夢中でやっていました。
「身体を動かしたい」というのは本人の根源的な欲求のような気がするのです。動物の欲求というと分かりやすいかもしれません。
健康にいいとか悪いとか全く関係ないところで「やりたい」という気持ちが生まれてやっているのがスポーツだと思います。
ですからそのひとの根本的な望みは大切にしなくてはいけないと治療しながら感じるようになりました。
実は今日は小金井チャレンジデーというイベントが行われています。全国規模で行われている『運動の日』だそうで、小金井市は初参加。一日15分身体を動かしたらそのことを市へ報告するとカウントされて市民がどのくらい運動したかを集計し、その多さを他市(今年は福岡県大牟田市)と競うというものだそうです。
「15分歩いて買い物をした」でもOKだそうです。皆さんも参加できます。ぜひどうぞ。それで怪我したらどうぞうちに来てくださいね。(笑)
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ケノーベルからリンクのご案内(2014/05/29 08:54)
大牟田市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。