昨日風呂上りになにげなく鏡に映った自分の後ろ姿を見たら、左ふともも裏に何やら黒い影があることに気がつきました。最初は何かの汚れかなと思ったのですが、よく見てみると内出血のあざだったのです。
「こんなところをぶつけた覚えはない」と思いながらあざを観察しているうちに原因が思い浮かびました。
実は5月の連休前から股関節を柔らかくするための『Mac式股割りメソッド』というものをほぼ毎日やっています。これはスポーツ選手の怪我予防からパフォーマンス向上にまでつながるとしてスポーツ医学の雑誌に紹介されていたものです。
なにしろ効果がすごい。3か月のプログラムなのですが、股をひろげた状態で床に座り上半身を前に倒した際に両手しか床につかない身体の硬い選手が、1ヶ月後には両肘が床につけられるようになり、2ヶ月後には頭が、そして3か月後には胸まで床に着くようになります。紹介されていた写真に目が釘づけになった僕はさっそく自分でやってみることにしました。
床に手しかつかない身体の硬い選手の写真はまさに今の情けない自分の姿。これが3か月後にはこんなに柔らかい身体になるのか。もし本当にそうなったら遺伝的に身体が硬い息子(高校野球部に所属)にも教えてあげられる。そう考えてはじめたのです。
また、股関節は歩行に直結してくる関節。往診先の老人施設でもこの関節の動きが悪くなっている人は一様に歩行が困難になっています。ここを柔らかく保てれば介護予防にもつながる可能性もあります。普段なにも問題ない人も、このストレッチをしていくことで若々しい身体を保つ効果もあるかもしれません。
6つのストレッチを行うだけなので、時間にしてゆっくりやっても20分ほどで終わってしまいます。出来るときは朝晩の2回行うようにしてから初めて1カ月、本当に肘が床にかろうじてですが着くようになりました。
「これを続けていけば確かに床に胸もつくかもしれない。」そう思った僕は2カ月目に入ったころからプログラムにないことを始めてしまいました。
身体は毎日コンディションが変わります。柔らかい日もあれば硬い日もあるわけです。「昨日は着いたのになあ」と肘がなかなか床に着かない日も当然あります。何とか着かないかなあと思案した僕は近くにあったダンベルを両手に持って前屈してみたのです。
思った通りこれが重しの代わりになって肘を床につけて1分以上キープできるようになりました。
ところがやり終えて立ち上がったところ、左太もも裏に筋肉痛のような張りと痛みを感じました。「そうか自分のもも裏は左のほうが硬いんだ」と位置を確認してみると半腱半膜様筋と呼ばれる内側のハムストリングが緊張していました。
その後も気にも留めずにストレッチをしていたのですが、やはり前屈すると左太もも裏が痛い。痛くて出来ないほどではないのですが痛い。そこでここ数日間は朝が忙しかったこともあって肩関節のストレッチだけを行って『Mac式』はお休みしていました。
そして昨日の夜を迎えたわけです。気が付いたのが昨夜というだけなのでもしかすると2,3日前から内出血は皮膚表面に出ていたのかもしれません。
ストレッチして筋線維を切ってしまったのは初めての経験。自分でもびっくりです。あるんですね、こういうこと。テレビや漫画の世界の話だと思っていました。
とりあえず『Mac式』は来週から再開することにして今週はほかのストレッチにします。
今日はみなさんの健康のために反面教師として僕の失敗を紹介させていただきました。て、賢いひとはこんなことはしないですよね。お恥ずかしい限りです。
でもこの『Mac式股割りメソッド』自体はスポーツを楽しむ人もそうでないひとにも非常に有効だと思うので、具体的なやり方も含めて今後ご紹介させていただきます。
P.S. 今週土曜日7月5日になりますが、僕の研修のため臨時休診とさせていただきます。今年3つ目の資格試験になります。2日掛かりの試験です。皆様にはご迷惑をおかけしますが、どうかご容赦くださいませ。皆様の為にも頑張ってきます。
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