足首の捻挫ワールド

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 毎日、怪我をしてきた患者さんを診ている僕たちにとってはなにも珍しくない足首の捻挫。ですが、ただ捻挫といっても傷める靭帯にも種類があり、また同じ靭帯を傷めていてもいろんな損傷のタイプがあり、それによって治療方法や固定の仕方まで違ってきます。今日はそんな捻挫の奥深い話をみなさんにご紹介したいと思います。
 一般的に「捻挫」というとシップでも張っておけば勝手に治るなんて思われがちですが、実際はちゃんとした処置が必要な場合がほとんどです。
 うちでは捻挫の場合、患者さんの足を超音波による画像診断装置を使って診察しています。実際になかを観察してみると、程度によっては靭帯が真ん中で真っ二つに切れているものや骨から引き剥がされたものが観られます。まさに「百聞は一見に如かず」です。外から想像していて分からないことがいっぱいあります。こういった場合は当然ですがしっかりと固定しなくてはいけません。2,3日シップして痛みを我慢してそのまま動かしていると靭帯は修復できず、切れたままの状態や靭帯が伸びた様になってしまいます。
 目の前で切れた靭帯を見てビックリした患者さんがよくされる質問は、切れた靭帯に手術は必要ないのかということです。捻ってすぐ固定すればまったく必要ありません。手術が必要になるのは先ほどのように放置してしまった場合です。 

 ただ、骨から引き剥がされて切れている捻挫だと、骨の表面が傷んでいることがあります。この場合修復する過程で骨の表面に軟骨が現れます。これが実に厄介で、しっかりギプスなどで固定していても骨の過形成が起きて骨の隆起を見ることがあります。まして固定していない場合は変形治癒に間違いなくなっています。こうなると患部に知覚過敏な場所が出来て、ちょっと捻っただけでひどく痛がるようになります。実はこのケースが「放っておいても治る」と思われてしまうタイプです。

 どういうことかというと、このタイプの捻挫は、靭帯そのものは剥がされただけで切れていません。ですから、一旦痛みが引くと普段と変わらない生活が送れるようになります。ですが、ちょっとぶつけたり、捻ったりすると知覚過敏の原因である骨の表面に出来た軟骨が刺激を受けてまたもの凄く痛くなって歩けなくなります。捻挫したときと同じ痛みなので本人も「またやった」と思います。ですが、靭帯が切れていないので2,3日シップしているとどんどん痛みが取れて、しばらくするとまた歩けるようになってしまうのです。これが放っておいても治る理由です。
 逆に言うとこういう後遺症を残さないために、靭帯が骨から引き剥がされたタイプの捻挫は、靭帯が切れてしまったタイプの捻挫より固定をしっかりとする必要があるということです。これが同じ捻挫でも治療方法に違いが出てくる理由です。

 靭帯がどこで切れたのか、どの程度の損傷なのかは実際に動かしながら確認するのが一番確実で、そのために超音波画像のよる動画は大変有用です。いまの機械はほんとうに綺麗になかを見せてくれるようになっています。骨の微細な損傷も見逃しません。昔よりこの点に関してはほんとうに進歩しています。

 こういう進歩は怪我の手当てをする僕たちの技術進歩にもつながっており、昔より正確に治る時期を予測でき、的確に必要十分な固定方法や処置ができるようになっています。

三勝はり灸接骨院HP : http://www.3show-hari9.com/



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