鍼とお灸の違いについて

  
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 最近患者さんから「鍼とお灸の違いってなんですか?」と度々聞かれることがありました。そこで今日はこれまで20年以上に渡りこの治療を実践してきた僕なりの個人的解釈を簡潔に述べてみたいと思います。
 結論から言うと「鍼は痛みを取る」「お灸は治す」効果が高いと思っています。
鍼もお灸もその刺激量はかなり施術する側でコントロールして行います。これが患者さんの身体状態に合わせて上手にできると「あの先生は上手だ」と言われるようになるわけです。もちろん僕もそこを目指して頑張っているわけですが・・・・。(何年やってもこれが一番難しい)
 鍼は体に通すので物理的刺激として強いイメージですが、意外と体に与える刺激としては優しいマイルドなものになります。
 お灸は皮膚の上で燃えるので優しい感じもしますが、実は火を使う分鍼より体に与える刺激は強いものになります。
 この特性を活かし施術する側は治療を組み立てているわけです。
 例えばギックリ腰のような痛みの強い疾患などの急性期、患部は腫れて熱っぽいことが多いのですが、こんな時はマイルドな刺激の方がよく治ります。
 ところが同じギックリ腰でも強い痛みが取れて回復期に入ってきたら、早く治すために弱った箇所に力をつけるため身体本来の機能を高めるような力強い刺激が効果的です。
 急性期と回復期どちらでも鍼や灸は使えますが、どちらが効果的かと言われれば、急性期には鍼で治療して痛みを素早く取り、回復期にはお灸で弱っていた局所を温めて元々からだが持っている機能を取り戻させてあげるとすごく良くなることが多いです。
 ですから、当院では鍼もお灸もよく使います。実はお灸は手間がかかる治療で、匂いも煙も出るため使わない鍼灸院が意外に多いのですが、うちはよく使います。それはひとえによく治るからです。そしてお灸を使っている治療院は繁盛します。
 ここまでの話しで鍼と灸にはこのような特質の違いがあることがお分かりいただけたかと思います。単純な物理刺激でしかないはり灸治療ですが、単純なだけに奥が深いのも事実。使い方を間違えると全然効果がないばかりか返って痛みを誘発することもあります。治療は患者さんと施術者が一緒に二人三脚で行うものだと僕は思っていますので、治療を受けてみてその後どうだったか、是非教えてください。その繰り返しで本当に効果のある皆さんに役に立つはり灸治療ができるようになりたいと僕は願っています。


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